再就職して勉強ができなくなった理由

最近ふと、子どもの頃は自分で勉強するのが楽しかったことを思い出した。苦手な科目はあったけれど、新しいことを勉強するのは嫌いではなかった。

私の学習は、小中高と進研ゼミにお世話になった。塾は中学3年のときの夏期講習くらいしか行ったことがない。周りのスピードに合わせることや、分からないことを先生に尋ねることが苦手だった。そもそも周りにいっぱい人がいる中で集中できる体質ではなかった。分からないところは、何度も説明を読んで落とし込むことで理解できたことが多かった。家で一人で黙々と勉強するスタイルが好きだし合っていると思った。

私は塾に行っていなくても進研ゼミのおかげで中学時代に学年で10位以内に入るくらいに勉強は得意な方だった。

しかしながら、高校に入ってからは落ちこぼれていった。

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勉強よりも部活や行事に夢中な高校時代

中学卒業後、進学校に進んだ私は、だんだん授業についていけなくなった。中学校のぬるま湯からいきなり熱湯に突っ込まれたように、厳しい環境に対応できなかった。それに加えて、部活や行事が楽しくて、それ以外のことはそっちのけにしてしまっていた。

小中学校の頃に勉強ができていたのは、何とかついていけるスピードであったことが原因ではないかと思う。一旦できなくなるとやる気がなくなり、もっとできなくなるという負のスパイラルに陥っていたのだった。

他にも原因はあると思う。中学校時代の自慢は勉強が多少できたことだったが、高校時代は部活や行事で自分なりの活躍ができたことだった。演劇部で役者をやったときは、演技賞をもらった。合唱で特技である歌を褒められた。自分の誇れるポイントが勉強以外にできたからだと思う。

期待されるとやる気が出てくる

大人になって、今年デザイナーに再就職するまでは、また勉強が楽しくなったと思っていた。しかしながら、入社した途端またスピードについていけなくなり、どんどん自信がなくなり、先輩に注意を受けるようになって耐えられず辞めてしまった。自分では少しずつ勉強しているつもりでも、もっとすごい同期とくらべられて落ち込むことが多かった。入った頃に先輩から言われた「あの子を見習いなよ」という言葉が、叱咤激励どころが呪いになって心にこびりついてしまっていた。仕事ができるあの子にどんどん新しい仕事が振られ、私には安全牌な仕事が振られるようになり、差は開いていく一方だった。あの子には及ばない、私は何もできないままだという気持ちが膨らんでいく。次第に、「期待されてないならやらなくていいや」と投げやりになっていった。最終的に、成長する気配のないお荷物と化していた自分に心を痛めて辞職を決意した。(決意というと大袈裟だが)

私は子どもの頃から、悔しいから見返してやろう、というような反骨精神を持ち合わせていない。それよりも、すごいとか認めてもらえたと感じたときに、「この人にもっと喜んで・楽しんでもらいたい」というやる気が湧いてくる。

会社を辞めた今、またデザインをしたい、勉強したい気持ちが回復してきている。勉強意欲の発生に必要なのは、自分のペースでできているか、あとは褒めてくれる人がいるか。すごい人と一緒にいると刺激を受けるが、あまりすごいと毒されてしまう。

将来的に、会社員とは違った形でまたデザイナーをやれたらいいなぁと思った。